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こんにちは!米山寛です。
定休日の昨日、高校の同級生に誘われて登山に行ってきました。

高校時代は山岳部だったので、当時はよく山に登っていましたが、高校卒業後は全く登山をしていなかったので、ほぼ25年ぶりの登山でした。



今回の行き先は中央アルプス、三ノ沢岳
駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅から往復6〜7時間のコースです。

紅葉のシーズンということで早朝6時15分のバスに乗るために5時45分に菅の台バスセンターに行きましたが、すでにチケットを買う登山者の行列ができていました。

今回の登山は紅葉の写真を撮るためではなく、
登山そのものが目的だったのでカメラはミラーレス(APS-C)に35mmの単焦点1本のみ。
体力に自信がなかったのでできる限り荷物を減らしたかったからです(笑)

7:00 出発

千畳敷駅から南側のコースで極楽平を目指します。
階段並みに整備された登山道をゆっくりとしたペースで進み、
極楽平につくと西の方角には噴煙を上げる御嶽山が見えました。
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東側の伊那谷は完全に雲の下に隠れていて、
その雲海の先に南アルプスと富士山の頭が顔を出していました。

家を出る時には小雨がぱらつく天気で心配しましたが、
山の上は時折ガスが流れるものの、基本的に晴天。
少し歩けば、汗ばむぐらいの陽気でした。



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極楽平から宝剣岳に向かう尾根の途中、三ノ沢分岐に到着。

ここからいよいよ三ノ沢岳への登山が始まります。
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三ノ沢岳へは主稜線上からの尾根の一本道。
駒ヶ岳周辺の山の中では比較的難しい山のため登山者の姿はほとんどなく、昨日は僕達3人の前に2人。後に3人のグループと単独登頂の男性、その後に1グループのみの全部で5グループしか登っていません。



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先頭は根っからの山好きのN君。
僕の前を行くK君は胸にGO PRO、手にはD800にf/4通しの広角ズームを持つ写真好き。彼は2日前にも70-200 f/2.8を持って駒ヶ岳に登っていました(笑)


片道120分のハイマツの一本道。
平坦な道はほとんどないので片道3kmしかありませんが少しハードな道です。
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ひたすら続くアップダウンの尾根はちょっとした縦走気分を味わえます。


途中で目にするのは絶景の連続。
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何回か休憩を入れながら、ほぼ時間通りに目的地に到着。


昼飯を食べながらゆっくりとした時間を過ごしました。

少しずつガスが多くなってきましたが、時折駒ヶ岳の山頂が見えました。

帰りは同じ道を引き返します。
またしても、アップダウンの尾根を黙々と(笑)

振り返ると、よくここを往復したなあと自分でも感心(笑)

昨日はさすがに疲れましたが、今日は意外にもそれほど疲れは残ってなくて、
次はどこに行こうか?と妄想が膨らむぐらい。

久々の登山はとても楽しい一日となりました。


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米山 寛


追伸

時は1980年代半ば。日本中がバブルに向かって突き進む時代の中、全くそんなことは関係ない長野県の田舎の高校の山岳部。
伊那北高校山岳部の新人部員が初めて臨む登山は、GW前の南アルプスの仙丈ヶ岳と甲斐駒ケ岳、二泊三日のテント泊です。
南アルプス林道を小1時間バスにゆられて景色を楽しむのではなく、長谷の戸台から河原をひたすら徒歩で歩いて北沢峠に向かいます!!!!
しかも、テントや食材、調理器具その他の重い装備を背負うのは新人1年生の担当。
ザックは現在の軽量で人間工学的に背負いやすいリュックサックではなく、帆布よりも分厚いであろう綿のキャンバス地の横長キスリング。過去10数年先輩たちが背負い続けてきた伝統の代物です。先輩たちはナイロン製の新しい縦型リュックサック。
重量は荷物とザックを合わせるとおそらく11〜12kgはあったはずで、しかも雨が降ると水をたっぷり吸収したキスリングが重量を増し、肩に食い込みます。(当時北海道大学の山スキー部に所属していた僕の従兄弟が縦走の時にかついでいたザックの重さが15kgぐらいだったと聞いた記憶があります)この重さのキスリングを背負って、石だらけの河原を太陽の熱を浴びながら半日歩き続けるのは、はっきり言って苦行です。もしくは、ギャラが全く発生しないシェルパ。
着く頃にはふくらはぎのこむら返りを繰り返し、北沢峠のテント場に到着。女子部員など当然いませんので、夕飯のカレーを疲労困憊の体にムチを打ちながらの調理。はっきり言って全く楽しくありませんでした。。

2日目、3日目の仙丈ヶ岳、甲斐駒ケ岳のアタックは超軽量装備。
羽が生えたように軽い体でほとんど小走りで往復できました。

今でこそ登山ブームで気軽に快適に登山ができる環境になりましたが、
27年前の僕達の登山事情とはそんな感じでした。

当時、山岳部の顧問だった先生は現在、伊那北高校の校長先生!!
先日校内のどこからか発見された当時のピッケルを校長室に飾ったと、風の噂を耳にしました。
どうか、伊那北高校山岳部を復活させ、かつてのように生徒たちをインターハイに導いてください!!